本題に入る前に、今回を含む3つの登場国の国旗をご参考までに
「写真」
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イランの緑はイスラムの目的を、白は平穏と永遠を、赤は血および聖戦を、それぞれ表します。3色の接ぎ目には、”アラーの神は偉大なり”の文字が入っています。中央の紋章は、”アラーの他に神無し”の意です。南アの赤は黒人解放に流された血を、緑は農業、黄は鉱物資源を、青は空と海を、黒は黒人、白は白人を表します。私が白黒と平気で表現したのは、国旗がそうだからです。因みに南アでは、黒75%、白14%、カラード(混血)9%の人口比率です。パレスチナ暫定自治政府の旗は、隣国ヨルダンの国旗から星だけを除いたものですが、その星は実はコーラン序章の「アラーの他に神は無く・・・」を意味するだけに、どう理解すべきか判りません。
さて、PLO(パレスチナ解放機構)メンバー10名が、94年秋に当地へ研修に来ました。私などは、PLOと言えば過激派武闘ゲリラ、日本赤軍の大親分ぐらいしか認識していませんでしたので、緊張しました。センターでも、通常は研修員の外国人居住登録を役所に提出するだけですが、今回は警察にも事前通報しました。国内の左翼との接触、右翼との摩擦を警戒したためです。公安と刑事部門が、四六時中パトロールするという話でした。 (つづく)