皆さん月下美人の実を見たことありますか? 鹿児島薩摩川内市東郷で月下美人に実をならした人が居ます。
本日、南日本新聞朝刊でその記事を見ました。余りにも希少事項なので記事を添付してお知らせします。
◎ 国内園芸種は花だけなのに
月下美人 実付く
「夜の女王」と人工授粉に成功 (薩摩川内・東郷の溝口さん宅)
薩摩川内市東郷町斧淵の会杜員、溝口正一さん(五〇)宅で、サボテン科の「月下美人」に実がなった。月下美人ば実を付けないとされるが、同じサボテンの仲間「夜の女王」との人工授粉に成功した。園芸関係者らは「極めて珍しいのでは」と話している。
月下美人、夜の女王とも中南米原産。かごしま熱帯植物園(鹿児島市)などによると、国内の月下美人は挿し木で増やしたため、「クローン同士なので、実は付かない」。ただ、月下美人と夜の女王は近縁種のため、掛け合わせれば実を付けるという。
溝口さんはサボテン科の植物を十二年育てるベテラン。資料で人工授粉により実を付けることを知り今年初挑戦。月下美人と夜の女王が同時に咲いた七月二十九日、花粉をくっつけたところ、八月初めに実がなった。
同園によると、月下美人は年十数回咲くが、夜の女王は年一回のため、「人工授粉には同時に咲くことが必要で、その確率を考えると、実を付けるのは難しい」という。実は当初緑色で長さ十㌢ほどだったが、八月下旬には、赤くなった。
ついた二個のうち、熟して割れた一個を九月十九日に食べた。溝口さんは「思ったより味がなかった。種を植え、来年も挑戦する」どんな花が咲くか楽しみだ」と話している。
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