「没落家族のゴールデン・デイズ」 (戦前セレブの黄金の日々)
著 者 金子香代 (クラス故金子隆哉君夫人)
発行所 文芸社 東京都新宿区新宿1-10-1
TEL03-5369-2299 FAX03-5369-3066
四六版・上製・212頁・定価1260円(税込み)
一口で言えば彼女の自分史であるが、学習院出の才媛が、一族の明治からの歴史を、面白いエピソードを連ね、戦前戦後の生活生き様を「楽しく読める本」として書かれ、家族の愛情の深さが感じられる。ただ隆哉君に関する記事が少なく期待外れ(34年前別離は当然?)だが、世田谷文学賞を再三受賞している彼女の筆の運びは、興味を掻きたてられること請け合い、肩の凝らない本として、諸兄姉に一読をお奨めします。彼女から「図々しい最後のお願いでございます」と白羽の矢か黒羽の矢か知らないが、頼まれた以上クラスの一人としてお願いしている次第です。
(上記発行元か彼女宅(名簿P72)に連絡を)