(「いじめ」に就いての私見を続けます)
目を国内に転じて、最近のマスコミで ”又か・・・”と憂鬱になる事の一つに、「交通違反者と警察官のトラブル報道」が有ります ・・・
つい最近も、「盗難車両」だったか「不審車」だったかを警察官が尋問しようとしたら、逃走したためパトカーで追跡した処、交通に大きな危害を与えつつも止まろうとしないので、拳銃射撃で制止しようとした結果、運転者を死亡させたと云う事態が報道された(NHK・TV)のを聞いたが・・・
其の報道ぶりは、警官が追跡して拳銃を発砲した事が問題で、「不審にして危険な行動」をした者たちに就いては、ニュースとしての価値も無いかの如き扱いである様に感じた。 ((今までも、これに類した事件の報道を度々聞いて来て居るが、押しなべて、”警官の行動が如何に常軌を逸脱したもの”であるかの如き印象を受けて来たので、この度も憂鬱になったと云う訳です))
小生 決して、警官を一途に弁護しようなどと思っている訳では有りませんで、この報道ぶりに「今の世を乱す一端」が有る様に思うので有ります ・・・
こう云った事態に於いては、警察官は傍からから見れば「異常と見られる行動」も取らざるを得ない「職責」を課せられて居たり、身の安全を図らねばならなかったりする身であることを先ず受け止めて置いてやり、 一方、『犯罪がましき行動』をしでかす輩こそ問題であって・・・、
報道としては、「ならず者」、「無法者」が今の世に望ましく無い行動を取った事件が有り、其れに対し、警察は如何に対処したのかと告げて欲しいと思うのです ・・・
しかし、実際の報道は ・・・ ”何処其処で、又しても警官が拳銃を発射して、負傷者(又は死者)が出ました・・・” (”警察官の行き過ぎには困ったもの・・・” と云わんばかり) が常套文句となって来て居ると思います ・・・
・・・ 此れは、一見、市民の側に立って、警察官に理性の有る行動を求める姿勢を見せて居ると思うが、上記して来た様に、片手落ちの挙で有ると思います。
此れでは、悪い事をすれば逃げるのは当たり前、追いかけるのはバカ、隙が有れば刃向かうのが当たり前で、其れを取り押さえ様とするのもバカ・・・
と云わんばかりで有ります ・・・・・ 一方、身を挺して世の安寧を保とうとする警察官は弁明の余地も与えられず、弱者として非難がましい目を向けられ(イジメられ)、姿勢を低くする他も無く・・・・ 世の治安は乱れる一方・・・
この様な内情の国柄(「知性」と「勇気」の欠如した・・・)では、他国から「尊敬」などおこがましく、「対等」の付き合いを得る事も難しくはあるまいか ・・・ (以下未了)
7月22日 小宮山 玄二