▼ 68年前の12月8日早朝、真珠湾攻撃の特殊潜航艇の模型。
横山艇は前、中、後部の三つに分断されて真珠湾々口で発見。
今日は十二月八日。大東亜戦争開戦の日です。
一昨六日、NHKサンデースペシャル 「真珠湾の謎・悲劇の特殊潜航艇(以下 「特潜」 という)」が放映されました。
日米共同調査によって、5隻のうちの最後の1隻が真珠湾口付近の海底で、写真の如く船体が三つに切り刻まれて鉄くずのような格好で投棄されているところが発見されました。日本側調査団によって、横山艇と判定されました。
横山艇の攻撃戦果、海底投棄は戦意高揚のための秘められた情報操作の謎・悲劇であったとの切り口で進められています。沈没した戦艦アリゾナには特潜による攻撃の痕跡は無かったと、横山艇長の親族にも知らされています。軍神称揚が日本少年に影響を与えたとも言っています。一方、船体の海中投棄は特潜の奇襲攻撃察知を隠蔽するための証拠隠滅との説もありますが、米軍は資料も証言も一切無しとしています。NHKのそれらしい、それ以上の追求があったとも聞こえてきません。
海底の鉄屑を見るにつけ、特潜に対する、アメリカ海軍とオーストラリア海軍の本質的な相違に想いを致しております。シドニー攻撃の特潜乗員の遺体は鄭重に弔われ、遺骨は日本に返還され、海軍葬で名誉と尊敬が払われています。NHK取材陣から横山艇長・艇付・艇への敬虔な接遇の一片も聞こえてこなかったことは極めて残念です。