(( 此の旅は ・・・ 日本画仲間(二人のおばぁさん) と ・・
”何処か 出掛けたいねぇ” と 話して居る内に ・・・
”甥 が九州に居て、 来れば案内して呉れる と 云って居る” ・・・
”静岡空港から 「熊本便」が 出る様になった” ・・・
”其れじゃー 行って見よう” ・・・ ”そう しましょう” ・・・
と 云う次第で、 やって来たのでした ))
・・・ 一時間そこそこ の 飛行で、 11時過ぎには 着いたので ・・・
”今日は 「阿蘇神社」へお参りして、 「山鹿」を廻って、「玉名」へと参りましょう” ・・・
”其の途中に、こんな美術館が有るので、寄って見ましょう” ・・・
と 阿蘇山の裾野を経巡って、 連れて行かれたのが ・・・
[ 風の丘 阿蘇・大野勝彦美術館 ] でした ・・・
はじめは 実態が良く飲み込めずに ・・・
”何やら 「格好付けした作品」 が 沢山飾られて居るなぁ” ・・・
など 思いながら見て行く内に ・・・ 幾つかの作品を通して ・・・
”是を描いたひとは 途轍もなくスゴイ人だ” ・・・ と 敬意を覚える様になりました ・・・
農業を営んで居た大野さんは、20年ほど前、40歳の時 ・・・
自分の不注意で、右手を農機具に巻き込まれ ・・・ 其れから逃れ様として ・・・
更に 左手まで巻き込まれ ・・・ 遂には 「本体」を護ろう として ・・・
自分で 「両手」 を引き千切った のだそうです ・・・
両手を失い ・・・ 途方に呉れた 大野さん でしたが ・・・
「義手」 が 出来て、 三日目 に して ・・・
”出来ることは 何でも 遣ってやろう” と 心を固め ・・・ 努力の末 ・・・
「絵」 を描き ・・・ 「字」 も書き ・・・
「釣り糸」 を結び、「釣り」 を楽しむことまで も して居られ ・・・
「其の体験」 を 語り 多くの人に 「励まし」 を与えて居るとのことでした ・・・