第4回 関西43期、44期 飛行学生の会
標記の会は、朝鮮半島情勢の緊張や沖縄米軍基地問題に揺れる5月27日の旧海軍記念日
を選んで開催することになった。
今回は例年と趣を変え、地元の横山幹事」のお骨折りにより、奈良の航空自衛隊幹部候補生
学校の見学会が実施された。
この学校は航空自衛隊の幹部自衛官になるためには、必ず入校しなければならないコース
で昭和29年に創設され、防衛大、防衛医大、一般大学の卒業者及び部内選抜者に初級幹部
としての基礎的訓練を実施しており、教育期間は出身により異なり最短6週間から最長40週
間となっている。現在は新進気鋭の男女の若者370名が心身の鍛錬と初級幹部としての必要
な知識、技能の習得に励んでいる。
左から 齋藤 三橋 横山 亀岡 田代 加野 岡田 加藤 田村 内田
当日は11:15 近鉄奈良駅8階北京料理店「百楽」に集合
出席者 43期 内田 乙彦 岡田 榮 加藤 寅尾 加野 丈夫 亀岡 武 田村 章
44期 田代 幹夫 横山 嘉司(海機)
地元のクラス 齋藤 栄一 三橋 国和 以上10名
11:30~12:30 「百楽」にて食事会
物故クラス、コレスに慰霊の黙祷をささげ、内田代表挨拶の後横山幹事よ
り見学についての説明あり、食後タクシーに分乗して学校へ。
13:00~13:30 航空自衛隊初の国産ジェット戦闘機F-1の前で記念撮影の後、校庭に
展示されている各種のジェット」戦闘機や練習機を見学、説明を受けた。
13:30~14:30 大講堂「飛翔館」の玄関で記念撮影後、学校長古賀空将補の「航空自衛
隊の現況」についての講話を拝聴した。講話の要旨は近年ジェット戦闘機
パイロットを志望する若者が減少する一方、益々ハイテク化して行くジェ
ット機や防空システムに対応できる能力の養成には大変な努力を要する
こと等、日夜、空の防衛活動に努力している航空自衛隊に国民が一層の
理解と関心を寄せて頂くよう要望するということでした。
つずいて、近年とみに多発している日本の領空侵犯に対する航空自衛隊
のスクランブルの実況のDVDを鑑賞したが、昨年は300件もの侵犯が
あり、その大半はロシヤ機のようだ。我が国の安全保障は米国に依存し
ているとはいえ、周辺諸国のこうした行動に対しては、断固たる措置をと
るべきで、自衛隊の使命は今後益々重大となると共に国民すべてが国
土の防衛に対して強い意思をもたねばならない。
14:30~16:00 横山幹事のご尽力で、予め手配して下さった係官の案内により、学生隊
舎内の見学をしたが、当日は、江田島自衛隊幹部候補生学校での合同
合宿訓練に参加のため学生諸君は不在で、整備された校内は静粛その
ものであった。
一同飛行学生時代を懐旧しながら、超音速ジェット機時代の激しい技術
革新の変遷に深い感銘を受けた。
教育講堂「松林苑」には、太平洋戦争中勇戦敢闘壮烈な戦死を遂げら
れた旧陸海軍軍人の写真や遺品が展示されていた。また航空自衛隊の
現有機の模型や資料が展示されていた。
最後に「ブルーインパルス」の華麗なアクロバット編隊飛行のDVDを
鑑賞の後学校のマイクロバスで近鉄西大寺駅まで送って頂き
16:30解散した。
今回の見学会を通じて航空自衛隊への信頼を深めると共に防衛力の堅持に、日夜
努力されているご苦労に対して心から感謝する次第だす。
平成22年 5月31日 文責 田代 幹夫
後列左から 岡田 榮 三橋 国和 齋藤栄一 田代 幹夫 田村 章
前列左から 内田 乙彦 加藤 寅尾 加野丈夫 亀岡 武 横山 嘉司