1995年頃のある日、コロンビアから1通の手紙が協会に届きました。帰国した研修員の母親からです。「息子が滞日中、Akikoという女性と親しくなり、結婚の約束をした。彼女からの便りを待っているが、音沙汰なし。どう責任を取ってくれるか」、そんな内容でした。当協会は、JICAセンターから研修を受託している、いわば下請け、日常生活にはタッチしていません。センターに相談した後、双方で周辺(研修に関わった女性)を当たってみましたが、該当者はなく、その旨センターから返事を出しました。
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それっきり何も言って来ません。多分タカリの類だろうと笑い話で終わりました。センターの話では、時々あるそうです。男性研修員と親しくなった近辺の日本女性が、”帰国して周囲の了承を得たら迎えに来る”の言葉を信じて、待てど暮らせど宵待草。公けにはしないで・・・の決まり文句で、調査して欲しいという訳です。センターは役所ですから、そんなフォローはしません。ただ、相手の男が日本の女に騙された云々は初めてだそうでした。遊ばれた方は、住所・氏名・職業・家族・電話等々すべて相手に告げ、遊んだ方は、国籍・姓名以外は何一つ明かしていないのが常道だそうです。
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パキスタン男性と約束した女性に至っては、イスラム教も、その戒律も、異教徒と結婚できないきまりも全く知らず、ラマダン(断食)の話を聞かされて、あっさり諦めたということですから、何をかいわんやです。先日登場した「大和撫子」が懐かしくも愛おしい。