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呉の 「旧海軍墓地」には、「長鯨」を始めとして旧海軍の艦艇、部隊の慰霊碑が40基近く有ったかと思います ・・・ 限られた時間内に、出来るだけ沢山の碑を訪ね、記録しました ・・・
其れは何れも、個性に満ちて居りました ・・・ 其の中で一際(ひときわ)印象に残ったのが、この慰霊碑ですが、 其の時は、「潜水艦の慰霊碑だな」とだけしか承知せずに撮り、 後から 其の艦名を調べて、その数奇な宿命を知り、此処に紹介したくなりました。
『伊 363潜』は 終戦後の 10月29日に、佐世保に回航中に宮崎沖で触雷して沈没したとされてされて居り、従って、 殉職慰霊碑とされて居る訳です ・・・ 艦種は 「丁型(甲乙丙の丁)」「輸送潜水艦」(ミドウエー海戦直後、陸戦隊及び兵器糧食などを隠密裏に最前線基地に輸送する為に計画された)で、伊361から372までの12隻建造され、戦争末期に「回天」搭載に用いられたのでした。
12月25日 小宮山 玄二