先日三上兄が紹介した「岳の新太郎」に全員が浮かれ踊りだした写真があったが素晴らしい光景だったので追加説明します。
長崎県と佐賀県の県境に多良岳(983m)があり、山頂付近にある金泉寺は平安時代から真言
密教の修験場となっていた。この寺に原口新太郎という寺侍がいて里の娘達に評判の美青年だったが山は女人禁制のため会いに行けない。そんなことから新太郎を恋い慕う歌が出来た。
岳の新太郎さんの下らす道にゃ ざんざざんざ 金の千灯篭ないとん明れかし
いろしゃ(色者)のすいしゃ(粋者)で気はざんざ
あら、よーいよいよい、よーいよいよい
岳の新太郎さんの上らす道にゃ ざんざざんざ 道に水かけなめ(滑)らかせ
いろしゃ(色者)のすいしゃ(粋者)で気はざんざ
あら、よーいよいよい、よーいよいよい
1番と2番を紹介しましたが意味は新太郎さんが山から下りてくるときには、たくさんの灯篭を
明明とつけて迎えた。山に帰るときには道に水をまいて滑って帰れないようにした。という微笑ましい歌です。
この歌を菅原兄がお経で鍛えた美声で歌い上げ奥さんが身振り手振りで教えてくれたので
全員が引き込まれ和やかさが一段と増したという棋鷹会でした。
多良岳の麓の多良町は有明海に面し潮の干満の差が日本一大きいと言うことで「月の引力の見える町」とも言われております。
「岳の新太郎」をスクロール写真にしましたのでみんなの楽しそうな身振り手振りをご覧下さい。